空き坪は、埋まっていないあいだも固定費が発生し続けます。既存荷主の撤退、契約満了、季節波動、新棟の立ち上げなど、空きが生まれる理由はさまざまですが、経営課題としては「いつまでに、どんな案件で埋めるか」という形で現れます。
ここが、一般的な新規荷主獲得の話と違う点です。通常の新規開拓であれば、時間をかけて接点を増やしていく設計が取れます。しかし空き坪には、空く時期と、埋めたい時期があります。来月から数百坪空くという状況で、記事を作って検索順位が動くのを待つのは、課題の性質に合っていません。
一方で、空きが継続的に発生する、新拠点を開設した、営業活動への依存を減らしたい、といった状況であれば、倉庫・拠点ページやSEOを中長期の獲得基盤として育てる意味があります。空き倉庫があるからSEOをやる、という順序ではなく、空き坪をいつまでにどう埋めるかという事業課題から逆算するのがこの記事の立場です。
また、荷主側は「空いている倉庫」を探しているわけではありません。荷主が探しているのは、自社の商品を、自社の条件で預けられる委託先です。ここに、倉庫会社の課題と、実際の検索需要とのあいだのずれがあります。
この記事では、次の流れで整理します。
空き状況・空く時期
↓
埋めたい坪数・保管能力
↓
受けられる荷物・受けたい荷主
↓
地域・温度帯・設備・作業・物量などの条件整理
↓
案件獲得までの期限
↓
チャネルの選択(営業・紹介・マッチング・広告・SEO)
↓
倉庫・拠点ページを受け皿にする
↓
問い合わせ時に案件適合度を確認
↓
商談・見積・契約
↓
稼働率だけでなく採算・継続性まで確認
なお、チャネル全体を含めた新規荷主獲得・新規開拓の進め方は「物流会社の新規荷主獲得・新規開拓」で扱っています。この記事は、そのなかでも空いているスペースを埋めるという具体的な課題に絞ります。
「何坪空いているか」だけでは、埋める設計が始められない
空き坪の営業やWeb施策を考えるとき、多くの場合は「何坪空いているか」から話が始まります。ただし、この情報だけでは荷主は判断できません。荷主が知りたいのは面積ではなく、そのスペースで自社の物流をどこまで受けてもらえるかです。
そのため、最初に整理するのは空きスペースの数量ではなく、そのスペースで提供できる条件です。拠点ごとに、次のような項目を棚卸しします。
場所と時期
- 拠点の所在地、主要IC・幹線道路・港・空港へのアクセス
- 空く時期、稼働開始できる時期
- 利用可能な坪数と区画の分け方(一棟か、一部区画か)
保管条件
- 温度帯(常温・定温・冷蔵・冷凍)
- 天井高、床荷重
- ラックか平置きか、保管可能なパレット数
- パレット単位・ケース単位・バラのどれに対応できるか
設備と作業
- バース数、荷役設備(フォークリフト、ドックレベラーなど)
- 流通加工スペースの有無と広さ
- WMSの有無、荷主側システムとの連携方法
- 入出荷の処理能力、稼働日と稼働時間
受託条件
- 対応可能な商材、対応が難しい商材
- BtoB出荷とBtoC出荷のどちらを受けられるか
- 保管だけか、荷役・流通加工・配送まで含むか
- 短期利用と長期契約のどちらを想定するか
- 採算が成立する最低物量や条件の考え方
この棚卸しをすると、「◯◯坪空いている」という自社側の事実が、「この地域で、常温、流通加工とBtoC出荷まで受けられるスペースが、この時期から使える」という荷主向けの条件に変換されます。
なぜ先にこれをやるのか。埋めるための打ち手(営業、紹介、広告、Webページ)は、どれもこの条件が決まっていないと作れません。営業リストの絞り込みも、広告のキーワードも、拠点ページに書く内容も、すべてこの整理の下流にあります。順序を逆にすると、「とりあえずページを作る」「とりあえず広告を出す」となり、条件の合わない問い合わせが増えます。
なお、ここで整理した項目をすべて公開する必要はありません。棚卸しは社内の判断材料として行い、そのうちどこまでサイトに出すかは別途決めます。
自社で確認すること:空きが出ている拠点について、上記の項目を1枚に書き出してください。書けない項目があれば、それは営業・現場のどちらに確認すべき情報かを分けておきます。
「空き坪を埋める」ことと「良い案件を取る」ことは別
稼働率を上げること自体は目的として分かりやすいのですが、埋まればどんな案件でもよい、とは限りません。
たとえば、次のような案件は、坪数としては埋まっても、別の負荷を生むことがあります。
- 保管料は入るが、荷役や出荷の作業負荷が想定以上に高い
- 数か月の短期案件で、終了後にまた同じ空きが発生する
- 保管効率が悪く、想定より多くのスペースを占有する
- 作業スペースを圧迫し、既存荷主の作業動線に影響する
- 繁忙期の波動を吸収する余力がなくなり、既存荷主の急な増加に対応できなくなる
- 特殊な設備対応や個別作業が必要で、採算が合わない
- 契約期間が短く、営業・立ち上げにかけた工数を回収しにくい
そのため、順序としては次のように考えます。
空き坪 → 埋めたい荷主像 → 採算・作業負荷・契約期間の条件 → 獲得
なぜこの順序か。埋めたい荷主像を決めずに獲得活動を始めると、問い合わせが来た時点で「受けるか受けないか」を毎回ゼロから判断することになります。判断が遅れると、条件の良い案件も含めて商談が滞ります。逆に、受けたい条件が言語化されていれば、営業もWebページも、その条件に合う荷主へ向けて設計できます。
ここで、「稼働率は何%が理想」といった全社共通の基準を置く必要はありません。適正な水準は、拠点の役割、既存荷主の構成、波動の大きさによって変わります。
自社で確認すること:直近で受託した案件と、検討したが見送った案件を並べ、「なぜ受けたか」「なぜ見送ったか」を書き出してください。見送りの理由が、そのまま受けたい案件の条件の裏返しになっていることがあります。
埋めたい期限から、チャネルを逆算する
空き坪の課題には期限があります。この期限によって、取るべき手段が変わります。
短期で埋めたい場合、SEOは適していないことがあります。ページを作り、検索結果に反映され、荷主の目に触れ、比較検討を経て問い合わせに至るまでには時間がかかりますし、その期間を事前に約束できるものでもありません。
一方で、次のような手段は、比較的短い期間で接点を作れる場合があります。
短期に寄せやすい手段
- 既存荷主への提案(別商材、別拠点、保管の集約など)
- 過去に商談したが受注に至らなかった先への再アプローチ
- 取引先・協力会社・同業からの紹介
- 物流マッチングサービスの活用
- 直接営業(リスト営業、既存の商流をたどる)
- 検索広告(顕在的な検索テーマがある場合)
中長期に寄せやすい手段
- 倉庫・拠点ページの整備
- サービスページの整備
- 商材別ページ
- 地域・拠点に関する検索需要への対応
- 情報コンテンツ
- 事例の蓄積、指名検索の増加
この2つは、どちらかを選ぶという関係ではありません。目の前の空きは短期の手段で対応しつつ、並行して中長期の受け皿を整える、という進め方が現実的な場合があります。
ここで、「この手段なら何か月で埋まる」といった期間を置くことはできません。商材、地域、条件、既存サイトの状態、競合の状況によって変わります。判断できるのは、期限が近い課題を、時間のかかる手段だけに預けないということです。
チャネル全体の設計は「物流会社のWeb集客」で扱っています。
自社で確認すること:現在の空きについて、「いつまでに埋めたいか」を拠点ごとに書き出してください。そのうえで、いま動いている施策が、その期限に間に合う性質のものかを確認します。
荷主は「空き倉庫」と検索するとは限らない
倉庫会社側の言葉は「空き坪」「稼働率」「空き倉庫」です。しかし、委託先を探している荷主が同じ言葉を使うとは限りません。荷主が入力するのは、自社の条件であることがあります。
| 検索されている可能性のある言葉 | 検索者の状況として考えられるもの |
|---|---|
| 地域名 + 倉庫/地域名 + 物流倉庫 | 拠点の位置が条件になっている可能性。ただし倉庫物件を借りたい検索が混ざることがある |
| 冷凍倉庫 + 地域名/冷蔵倉庫 + 地域名 | 温度帯が前提条件になっている可能性 |
| 食品倉庫 + 地域名/化粧品 保管 | 商材特有の管理が前提条件になっている可能性 |
| EC物流 + 地域名/発送代行 + 地域名 | BtoC出荷の委託先を探している可能性 |
| 倉庫 委託/物流アウトソーシング | 外部委託という選択肢を検討している段階の可能性 |
| 保管 委託/在庫 保管 外注 | 保管業務を先に切り出したい可能性 |
| 一時保管/短期保管/スポット 保管 | 期間限定の保管先を探している可能性 |
| 物流 移管/倉庫 切り替え | すでに委託先があり、乗り換えを検討している可能性 |
ここで重要なのは、この表は「そう検索されている」という断定ではないということです。同じ語でも、検索する人の状況は一様ではありません。
特に注意したいのが、地域名を含む倉庫関連の語です。この種の語には、物流の委託先を探している荷主の検索と、倉庫物件を賃借したい事業者の検索が混ざることがあります。後者は不動産の需要であり、保管業務の受託とは別の話です。ここを分けずにページを作ると、対応できない問い合わせが増える可能性があります。
判断材料になるのは、実際の検索結果です。その語で検索したときに、どの種類のページが上位に並んでいるかを確認します。
- 物流会社のサービスページ・拠点ページが並ぶ
- 倉庫物件・不動産のポータルサイトが並ぶ
- 比較サイト・マッチングサービスが並ぶ
- 情報記事・用語解説が並ぶ
- 求人サイトが並ぶ
物件サイトや求人サイトばかりが並ぶ語であれば、自社の拠点ページを当てても届きにくく、その語を主戦場にしない判断もあります。検索語の見た目ではなく、検索結果に並ぶページの種類から受け皿を決めます。
検索語を検索テーマへまとめ、主担当URLを決める手順は「物流会社のSEOキーワード・サイト構造設計」で扱っています。
自社で確認すること:空きのある拠点の条件から想定される語を複数書き出し、実際に検索して、上位に並ぶページの種類をメモしてください。「委託先を探す検索が中心の語」と「物件探しが中心の語」を分けるだけでも、着手すべきページが変わります。
受け皿をどこに置くか
「空き倉庫がある」から「空き倉庫専用ページを作る」と直結させる必要はありません。受け皿にはいくつかの候補があり、自社のサイト状態と空きの性質によって選びます。
候補1|既存の拠点ページを強化する
すでに拠点ページがあり、住所と面積程度しか書かれていない場合、まずここに判断材料を足すのが最も早いことがあります。新規ページを作るより、既存ページの内容を厚くするほうが、着手も早く、役割の重複も生みません。
候補2|倉庫・拠点別の詳細ページを作る
拠点ごとに条件が大きく違う場合や、拠点が会社概要のなかに一覧でまとめられているだけの場合は、拠点単位でページを持つ判断があります。ただし、拠点数だけページを作ることが目的ではなく、拠点ごとに書ける中身があるかが前提です。
候補3|空き倉庫・空き坪情報のページを作る
継続的に空きが発生し、更新体制を維持できる場合は、空き情報を集約したページが機能することがあります。ただし後述のとおり、更新が止まると逆効果になりやすいページでもあります。
候補4|商材・温度帯・サービスのページから拠点へつなぐ
荷主が商材や条件から探している場合、入口はサービスページや商材ページになり、そこから対応拠点へ内部リンクでつなぐ構成が候補になります。
候補5|広告専用のLPを作る
期限が明確で、広告で集中的に接点を作る場合に検討します。ただし、既存の拠点ページに判断材料が揃っているなら、同じページを遷移先にできる場合もあります。専用LPを必ず作る必要はありません。
なぜ場合分けするか。空きの性質が違うためです。単発の空きであれば既存ページの強化と短期チャネルで足りることがありますし、継続的に空きが出る拠点であれば、拠点ページを資産として育てる意味があります。「空き倉庫ページを1枚作る」という打ち手だけを前提にすると、自社の状況に合わない設計になることがあります。
拠点ページと地域の検索需要をどう設計するかは「物流会社の地域SEO・拠点ページSEO」で詳しく扱っています。
自社で確認すること:自社サイトに拠点ページがあるか、あるとして何が書かれているかを確認してください。ページがあり内容が薄い場合は候補1、そもそも拠点情報が会社概要の表だけの場合は候補2が着手点になります。
空き情報は変動する、という前提で運用を決める
空き坪情報の難しさは、内容が変わり続けることです。埋まれば情報は古くなり、新たに空けば更新が必要になります。
空き坪数などの具体的な情報を公開する場合は、公開の前に運用を決めておきます。
- 誰が、どのタイミングで更新するのか(月次か、変動時か)
- 最終更新日をページ上に表示するか
- 埋まったときに、その情報をどう扱うか(削除、非表示、「現在満床」への差し替え)
- 商談中の区画をどう表記するか
- 更新が止まった場合に、どこまで放置してよいか
なぜここを先に決めるのか。古い空き情報が残っていると、問い合わせを受けてから「そこはもう埋まっています」と伝えることになります。これは荷主にとっても自社にとっても損失で、サイト全体の情報への信頼にも影響します。更新体制を確保できないのであれば、具体的な坪数を出さない設計にするほうが安全です。
また、埋まったからといって、ページそのものを削除するかどうかは別の判断です。そのURLに検索流入や被リンクが蓄積している場合、削除すると積み上げた分を失います。拠点ページとしての役割が続くのであれば、空き情報の部分だけを差し替えて残す判断があります。一方、その空き専用に作った一時的なページで、今後同じ用途がないのであれば、残す意味は小さくなります。URLの役割と今後の利用予定を見て決めます。
自社で確認すること:現在サイトに掲載している空き情報の最終更新日を確認してください。更新が止まっている情報があれば、それが現在も正しいかどうかを先に確認します。
空き坪情報をどこまで公開するか
「空き坪200坪、来月から」といった情報を常時公開できる会社もあれば、既存荷主との関係や営業上の事情から公開しづらい会社もあります。どちらかを正解にする必要はありません。
公開しない場合でも、次のような書き方は取れます。
- 相談を受け付けている拠点の一覧
- その拠点で対応できる商材・温度帯・業務範囲
- 区画の分割について相談可能であること
- 最新の空き状況は問い合わせで案内する旨
この書き方であれば、荷主は「この拠点は自社の条件に合いそうか」までは判断でき、具体的な空き状況は問い合わせで確認する、という流れになります。
逆に、公開できる場合の利点は、荷主が問い合わせ前に条件を絞り込めることです。条件が合わない問い合わせが減り、営業の初動が早くなる可能性があります。
なぜ一律に決められないか。空き情報の公開は、SEOの問題ではなく営業判断だからです。既存荷主に空きを知られたくない、競合に稼働状況を知られたくない、といった事情は実務上あり得ます。その判断を、検索での見え方のために覆す必要はありません。
自社で確認すること:空き情報を公開できない理由が実際にあるかを、営業責任者に確認してください。「なんとなく出していない」だけであれば、公開できる範囲を再検討する余地があります。
倉庫・拠点ページに何を書くか
物流会社の拠点ページでは、会社案内の一部として、住所・地図・外観写真・延床面積などの基本情報だけが掲載されているケースがあります。
荷主が拠点ページで判断したいのは、「この倉庫に自社の商品を預けられるか」です。そのため、記載する内容もその判断に沿ったものになります。
- 所在地と、主要IC・幹線道路・港・空港からのアクセス
- 配送対応の範囲
- 倉庫の種別、温度帯
- 面積と、区画の考え方
- 保管設備(ラック、平置き、パレット数の考え方)
- 荷役設備、バース、入出荷の処理体制
- セキュリティ、防火・防犯の体制
- WMSの有無と、荷主側システムとの連携方法
- 対応できる商材、対応が難しい商材
- 流通加工の内容
- 配送の対応範囲と体制
- 稼働日、稼働時間、締め時間
- 保管だけか、荷役・加工・配送まで受けるか
- 庫内・荷捌きスペースが分かる写真
- 見学の可否と、問い合わせに必要な情報
ただし、設備スペックを並べただけでは、荷主は自社が対象かどうかを判断しきれません。天井高や床荷重の数値は、その意味を知っている荷主には有効ですが、それだけでは「自社の荷物を置けるか」に直結しないことがあります。
そのため、スペックと合わせて「どんな荷主に向く倉庫か」を言葉で書きます。たとえば、パレット保管中心で入出庫の回転が緩やかな荷物に向くのか、多品種小ロットのピッキングと流通加工に向くのか、BtoC出荷の波動を受けられるのか。この説明があると、スペックの数値が荷主にとっての意味を持ちます。
サービスページ単体の書き方(項目の粒度、数値をどこまで出すか)は「物流会社のサービスページSEO」で扱っています。
自社で確認すること:自社の拠点ページを読み、「この倉庫はどんな荷主に向くか」が書かれているかを確認してください。スペックの一覧しかない場合、現場と営業に「この倉庫で受けやすい荷物は何か」を聞くと、そのまま書ける内容になることがあります。
抽象的な倉庫ページを、判断できるページへ書き換える
書き方の違いを示すための記入イメージです。以下は架空の例であり、実在する倉庫・企業の事実ではありません。 実際には自社で確認できる事実だけを書いてください。
改善前
◯◯物流センター
好立地・柔軟対応・最新設備。お客様のニーズに合わせた物流サービスをご提供します。空きスペースがございますので、お気軽にお問い合わせください。
この文章から荷主が読み取れることは、ほとんどありません。どこにあるのか、どの温度帯なのか、自社の商材を置けるのか、保管だけなのか作業まで頼めるのか、いつから使えるのかが分かりません。判断できないため、他社と比較する材料にもなりません。
改善後
◯◯物流センター(◯◯県◯◯市/◯◯ICから約◯km)
対応温度帯:常温・定温
現在ご相談いただける区画:◯坪〜(区画の分割はご相談ください。最新の空き状況はお問い合わせください)
保管形態:ラック保管・平置きの両方に対応。パレット単位、ケース単位のいずれもお受けしています。
設備:バース◯基、フォークリフト◯台、流通加工スペースあり
受託範囲:保管、入出荷、流通加工(ラベル貼付、セット組、同梱作業)、配送手配まで対応可能です。保管のみのご相談も承ります。
対応商材:日用品、雑貨、アパレル、資材などの常温商材。食品のうち要冷蔵・冷凍のもの、危険物、医薬品は当センターでは対応しておりません。
出荷形態:BtoB出荷、BtoC個口出荷の両方に対応しています。
システム:WMSで在庫を管理し、荷主様への在庫データの提供に対応しています。受注データはCSVでの受け渡しが可能です。
稼働:平日◯時〜◯時。土曜は条件によりご相談ください。
この倉庫が向くケース:常温商材を、保管から出荷・流通加工までまとめて委託したい場合。多品種のピッキングを伴う出荷にも対応しています。逆に、冷凍・冷蔵が必要な商材、大型重量物は別拠点でのご相談となります。
お問い合わせ時にお知らせいただきたい情報:商材、保管量(パレット数または坪数)、月間の入出荷量、希望開始時期、必要な作業内容
何が変わったか
改善後の文章は、単に長くなったわけではありません。変わったのは、荷主が自社の条件と突き合わせられる情報になったことです。
| 改善前の表現 | 改善後に置き換わったもの |
|---|---|
| 好立地 | 所在地と、IC からの距離 |
| 最新設備 | 温度帯、保管形態、バース、荷役設備、流通加工スペース |
| 柔軟対応 | 受託範囲(保管のみも可)と、出荷形態(BtoB/BtoC) |
| (記載なし) | 対応できる商材と、対応していない商材の明示 |
| 空きスペースがございます | 相談可能な区画の考え方と、最新状況は問い合わせという案内 |
| (記載なし) | この倉庫が向くケース/向かないケース |
| お気軽にお問い合わせください | 問い合わせ時に伝えてほしい情報の明示 |
特に重要なのは、対応していない商材まで明示している点です。受託できない条件を先に示しておくことで、荷主が自社の条件に合うかを問い合わせ前に判断しやすくなります。
この情報の多くは、新しく作る必要のないものです。営業資料、倉庫案内、見積時のヒアリングシート、現場の作業手順書のなかに、すでに書かれていることがあります。まず社内資料を確認し、不足分を営業・現場へ確認する順序で進めると、負担が小さくなります。
自社で確認すること:自社の拠点ページを、荷主になったつもりで読み、「自社の荷物を置けるかどうか」を判断できない箇所に印をつけてください。印がついた項目が、書き足す候補です。
広告とSEOを対立させない
空き坪の課題では、「短期は広告、長期はSEO」と機械的に振り分けたくなりますが、実際にはそう単純ではありません。
判断の材料になるのは、次の組み合わせです。
- 空きの性質:単発の空きか、継続的に発生する空きか
- 期限:いつまでに埋めたいか
- 検索需要:その条件に合う検索テーマが実際にあるか、どんなページが上位に並んでいるか
- サイトの状態:受け皿になるページがすでにあるか、判断材料が書かれているか
たとえば、拠点ページに判断材料が揃っていて、対応する検索需要も確認できるのであれば、広告の遷移先として同じページを使い、短期の接点を作りながら、そのページを中長期の資産としても育てる、という進め方があります。この場合、同じ受け皿ページを、短期の広告流入と中長期の自然検索の両方で活用できます。
逆に、受け皿となるページに何も書かれていない状態で広告だけを出すと、流入は作れても、荷主が判断できずに離脱する可能性があります。広告を出す前に、遷移先の内容を確認する順序が現実的です。
一方で、検索需要そのものが小さい条件(きわめて限定的な設備や商材など)であれば、検索経由の獲得に期待しすぎず、営業・紹介・マッチングを主軸にする判断もあります。
なぜ機械的に決めないか。空きの状況も、サイトの状態も、会社によって違うためです。「空き倉庫があるならSEO」も、「急ぎだから広告だけ」も、前提を確認せずに手段を先に決めている点では同じです。
施策にかける費用の考え方は「物流会社のSEO費用・料金」で扱っています。
自社で確認すること:現在検討している施策について、「受け皿となるページに、荷主が判断できる情報が書かれているか」を先に確認してください。書かれていない場合は、集客より先に受け皿の整備が着手点になります。
問い合わせフォームで何を聞くか
空き倉庫の案件では、「会社名・氏名・お問い合わせ内容」だけのフォームでは、受託可否を判断するために追加確認が必要になる場合があります。空きを埋めたい期限がある場合は、初回問い合わせ時にどこまで条件を確認するかも設計対象になります。
聞く項目の候補です。
- 取り扱い商材
- 保管量(パレット数、坪数、ケース数など、答えやすい単位で)
- 必要な坪数・区画
- 月間の入出荷量
- 必要な温度帯
- 希望する地域・エリア
- 希望開始時期
- 想定している利用期間(短期か、継続か)
- 必要な流通加工の内容
- 配送まで必要かどうか
- 現在の物流体制(自社倉庫、他社委託、これから外部化)
すべてを必須にする必要はありません。項目が増えるほど入力負荷は高くなり、離脱要因になる可能性があります。必須にするかどうかは、「初回の返信前に本当に必要か」「商談時に確認できるか」で分けます。たとえば、受託可否の一次判断に直結する項目を必須候補とし、細かい作業条件は任意にする、といった分け方があります。
また、フォームの手前に受託条件の目安(対応商材、対応していない条件など)を書いておくと、条件の合わない問い合わせが減ることがあります。フォームだけで振り分けようとせず、ページの記載と組み合わせて設計してください。
自社で確認すること:直近の問い合わせについて、営業が受託可否を判断するまでに何を追加で聞いたかを確認してください。毎回聞いている項目は、フォームに入れる候補です。
成果は「埋まったかどうか」だけで見ない
空き坪の課題では、稼働率という分かりやすい指標があるため、そこだけを見てしまいがちです。ただし、Web施策の良し悪しを判断するには、途中の流れを分けて見る必要があります。
検索 → 倉庫・拠点ページ流入 → 問い合わせ → 条件適合案件 → 商談 → 見積 → 契約 → 稼働 → 採算・継続
この流れのどこで止まっているかによって、直す場所が変わります。
- 流入がない:受け皿ページの有無、検索需要、検索順位、インデックス、内部リンクなどを確認する
- 流入はあるが問い合わせがない:判断材料、受託条件、問い合わせ導線などを確認する
- 問い合わせはあるが条件が合わない:ページに書いてある条件と、受けている検索テーマのずれを確認する
- 商談まで進むが契約に至らない:料金・契約条件・開始時期・競合との比較など、商談以降の要因も含めて確認する
そして、契約して稼働したあとも、採算と継続性まで見ます。埋まったが採算が合わない案件、埋まったがすぐ抜ける案件は、翌期に同じ課題を生みます。
なぜ埋まった=成功としないか。空き坪は、埋めるだけでなく、採算の合う稼働を継続できるかまで含めて評価する必要があるためです。Web経由で獲得した案件が、どういう条件の案件だったかを記録しておくと、次にどのページを強化すべきかの判断材料になります。
なお、施策と成果の関係を単純化しない扱い方については「物流会社のSEO支援事例」でも、改善したもの・改善しなかったもの・未実装のものを分けて扱っています。
自社で確認すること:Web経由で獲得した直近の案件について、商材・条件・契約期間・採算を確認してください。「埋まった」だけを記録していると、次の判断に使えません。
既存ページをどう改善するか
既存サイトがある場合、「順位が低いからリライトする」という判断は取りません。ページの状態によって、やるべきことが変わります。
| 状態 | 見立て | 先に確認すること | 取りうる対応 |
|---|---|---|---|
| A:拠点ページに流入があり、条件の合う問い合わせも来ている | 現状が機能している | どの検索テーマから流入しているか、どの記述が判断材料になっているか | 不用意な全面改稿は避け、情報の追加・更新にとどめる |
| B:流入はあるが、条件違いの問い合わせが多い | 受けている検索テーマと、書いてある受託条件がずれている可能性。倉庫物件を探す検索が混ざっている可能性 | 流入している検索語、ページ上の温度帯・商材・受託範囲の記載 | 受託条件と、対応していない条件の記載を追加し、受ける検索テーマを見直す |
| C:拠点ページはあるが、判断材料が不足している | 情報量の不足 | 温度帯・設備・対応商材・受託範囲・稼働時間・問い合わせ導線の記載 | 判断材料の追加。新規ページより優先度が高いことが多い |
| D:複数の拠点ページがほぼ同じ内容 | 役割の重複。地域名だけを差し替えた状態 | 各拠点で実際に違う条件は何か、どのページが検索結果に出ているか | 拠点ごとの固有情報を追記して差を作るか、統合して主担当URLを決める |
| E:受けたい荷主条件に対応する受け皿がない | 受け皿の不在 | 検索需要があるか、実際の検索結果はどうか、書ける一次情報があるか | 新規作成の候補。書ける中身がなければ既存ページ内で扱う |
なぜ状態で分けるか。Aのページを全面的に書き直すと、機能していた記述まで変わってしまうことがあります。Cの状態で新しいページを増やしても、判断材料が薄いページが増えるだけです。Dの状態で拠点ページをさらに追加すると、重複が増えます。順位という1つの指標だけでは、この違いを見分けられません。
サイト全体の改善判断と優先順位は「物流会社のホームページ改善」で扱っています。
自社で確認すること:拠点・倉庫関連のページをA〜Eに分類してください。分類できないページがある場合、検索流入のデータと問い合わせ内容のデータのどちらが足りていないかを確認します。
空き倉庫・空き坪の荷主獲得でよくある失敗
「空き坪あります」とだけ書かれ、条件がない
なぜ問題か:荷主は面積だけでは判断できません。温度帯も、受けられる商材も、業務範囲も分からないため、問い合わせるかどうかを決められません。結果として、確認のためだけの問い合わせか、離脱のどちらかになります。
確認すること:空きを告知している箇所に、温度帯・対応商材・受託範囲・稼働開始時期が併記されているか。
倉庫スペックだけが並び、受けられる荷物・業務が分からない
なぜ問題か:延床面積、天井高、床荷重といった数値は、それ単体では「自社の荷物を置けるか」に直結しません。特に、物流の外部委託が初めての荷主にとっては判断材料になりにくい情報です。
確認すること:スペックに加えて、「この倉庫はどんな荷主・どんな荷物に向くか」が言葉で書かれているか。
空き情報が古いまま残っている
なぜ問題か:問い合わせを受けてから「そこは埋まっています」と伝えることになり、荷主にとっても自社にとっても時間の損失になります。サイト全体の情報の信頼性にも影響します。
確認すること:空き情報の最終更新日と、更新の担当者・頻度が決まっているか。更新体制がないなら、具体的な数値を出さない設計に変える判断もあります。
地域名だけを変えた拠点ページを量産している
なぜ問題か:内容が同じページが並ぶと、どれが主担当か決まらず、荷主にとっても判断材料が増えません。実際には拠点がない地域のページを作れば、対応できない問い合わせを招きます。
確認すること:各拠点ページに、その拠点固有の条件(温度帯、設備、対応商材、受託範囲)が書かれているか。地名以外に違いがあるか。
急ぎで埋めたい空きを、SEOだけで対応しようとする
なぜ問題か:検索経由の接点が生まれるまでの時間は事前に約束できるものではなく、期限のある課題を預ける先としては不確実です。その間、固定費は発生し続けます。
確認すること:埋めたい期限に対して、いま動いている施策が間に合う性質のものか。既存荷主への提案、過去商談先、紹介、営業、広告など、短期の手段を並行して動かしているか。
逆に、営業だけで進めてWebの受け皿を作らない
なぜ問題か:営業や紹介で埋められている間は問題が表面化しませんが、空きが継続的に発生する拠点では、毎回同じ工数がかかり続けます。また、営業が接触した荷主が社名で検索したときに、判断材料のないサイトしかない状態になります。
確認すること:営業が商談中に「サイトを見てください」と言える拠点ページがあるか。商談で毎回口頭説明している内容が、サイトに書かれているか。
空き坪を埋めることだけをKPIにして、採算を見ていない
なぜ問題か:稼働率は上がっても、荷役負荷が高すぎる案件や短期で抜ける案件が積み上がると、翌期に同じ課題が戻ります。既存荷主の波動対応余力を失うこともあります。
確認すること:Web・営業経由で獲得した案件を、契約期間・作業負荷・採算まで含めて記録しているか。
問い合わせフォームで、条件が分からない
なぜ問題か:受託可否の判断に必要な情報がないと、営業が返信してからヒアリングを始めることになります。期限のある空きでは、この往復が影響します。
確認すること:営業が毎回追加で聞いている項目は何か。それをフォームに入れられるか、入れた場合の入力負荷はどうか。
空きが埋まったページを削除してしまう
なぜ問題か:そのURLに検索流入や被リンクが蓄積している場合、削除すると積み上げた分を失います。次に同じ拠点で空きが出たとき、また一から作り直すことになります。
確認すること:そのURLの役割(拠点ページなのか、一時的な空き告知ページなのか)と、今後同じ用途で使う予定があるか。拠点ページとしての役割が続くなら、空き情報の部分だけ差し替えて残す判断があります。一方、その空き専用の一時ページで今後の用途がないなら、残す意味は小さくなります。一律に「残すべき」「消すべき」とは決められません。
着手の順序
一度にすべてを進める必要はありません。順序としては、次の流れが扱いやすくなります。
- 空き状況と空く時期を、拠点ごとに整理する:坪数だけでなく、温度帯・設備・受託範囲・稼働開始時期まで
- 埋めたい荷主像と、受託条件を決める:採算、作業負荷、契約期間を含めて言語化する
- 埋めたい期限を決める:拠点ごとに、いつまでに埋めたいかを明確にする
- 期限に合うチャネルを選ぶ:短期の手段と中長期の手段を分けて、並行して動かす
- 受け皿となるページを決める:新規作成より先に、既存の拠点ページで足りるかを確認する
- 拠点ページに判断材料を書く:スペックに加えて、どんな荷主に向くかまで
- 問い合わせ導線とフォームを整える:必須項目と任意項目を分ける
- 問い合わせ・商談・契約・採算まで記録し、次に直す場所を決める
5を飛ばして新規ページから始めると、判断材料の薄いページが増えることがあります。
まとめ
空き倉庫・空き坪の荷主獲得は、「空いているからSEOを始める」という話ではありません。
出発点は、いつまでに、どんな案件で埋めたいかです。ここが決まると、取るべき手段が決まります。期限が近い空きであれば、既存荷主への提案、過去商談先への再アプローチ、紹介、マッチング、営業、検索広告といった手段のほうが適する場合があります。継続的に空きが発生する拠点であれば、倉庫・拠点ページを中長期の受け皿として育てる意味があります。
そして、受け皿となるページで説明するのは、抽象的な強みや設備スペックの羅列ではなく、どこにあり、どの温度帯で、どんな商材を、どこまでの業務範囲で、いつから受けられるかです。荷主はその情報を自社の条件に当てはめて、相談してよいかを判断します。
成果は、埋まったかどうかだけでは判断しません。
検索 → 流入 → 問い合わせ → 条件適合案件 → 商談 → 見積 → 契約 → 稼働 → 採算・継続
この流れで確認し、条件が合わなかった問い合わせの理由を、次にサイトへ書き足す内容の候補として扱います。
この記事を読み終えた時点で、次の8つを自社で確認できる状態を目指してください。
- どの拠点が、いつ、どれだけ空くのか
- その空きを、どんな条件の荷主で埋めたいのか
- いつまでに埋めたいのか
- その期限に対して、いま動いている手段は合っているか
- 受け皿となるページはどこか、そこに判断材料はあるか
- 空き情報を公開するか、公開する場合の更新体制はあるか
- 問い合わせフォームで、受託可否の一次判断ができるか
- 埋まった案件は、採算と継続性の面でも狙いどおりだったか
FAQ
Q. 空き倉庫を埋めたいのですが、SEOから始めるべきですか?
A. 空きを埋めたい時期によります。期限が近い空きであれば、既存荷主への提案、過去に商談した先への再アプローチ、紹介、物流マッチング、直接営業、検索広告といった手段のほうが適する場合があります。一方、空きが継続的に発生する、新拠点を開設した、営業活動への依存を減らしたいといった状況であれば、倉庫・拠点ページを中長期の受け皿として整える意味があります。どちらか一方ではなく、期限の近い空きは短期の手段で対応しながら、並行してサイトを整える進め方が現実的な場合があります。
Q. 「地域名 + 倉庫」で上位表示できれば、荷主は増えますか?
A. 一律には申し上げられません。地域名を含む倉庫関連の語には、物流の委託先を探している荷主の検索と、倉庫物件を賃借したい事業者の検索が混ざることがあります。実際に検索して、上位にどの種類のページが並んでいるかを確認してください。物件ポータルや求人サイトが中心の語であれば、自社の拠点ページを当てても届きにくい可能性があります。順位が上がることと、条件の合う荷主から相談が来ることは、分けて考える必要があります。
Q. 空き坪数はサイトに公開したほうがよいですか?
A. どちらかを正解にする必要はありません。公開できれば荷主が問い合わせ前に条件を絞り込めますが、既存荷主や競合との関係で公開しづらい事情もあります。公開しない場合でも、相談を受け付けている拠点、対応できる商材・温度帯・業務範囲、区画の分割相談が可能であること、最新の空き状況は問い合わせで案内する旨、といった書き方は取れます。なお、具体的な数値を公開する場合は、更新の担当者と頻度、埋まったときの扱いを先に決めてください。更新が止まった古い情報は、かえって信頼を損ないます。
Q. 拠点ページには何を書けばよいですか?
A. 所在地とアクセス、温度帯、面積と区画の考え方、保管・荷役の設備、対応できる商材と対応が難しい商材、受託範囲(保管のみか、加工・配送まで含むか)、稼働日と稼働時間、WMSやシステム連携、庫内が分かる写真、問い合わせに必要な情報が基本です。ただし、スペックの数値を並べるだけでは判断材料になりきらないことがあります。「この倉庫はどんな荷主・どんな荷物に向くか」を言葉で書き添えると、数値が荷主にとっての意味を持ちます。
Q. 空きが埋まったら、そのページは削除すべきですか?
A. URLの役割によります。拠点ページとして今後も使うのであれば、空き情報の部分だけを差し替えて残す判断があります。そのURLに検索流入や被リンクが蓄積している場合、削除すると積み上げた分を失い、次に空きが出たときに作り直すことになります。一方、その空き専用に作った一時的なページで、今後同じ用途がないのであれば、残す意味は小さくなります。一律に決めず、URLの役割と今後の利用予定を見て判断してください。
Q. 拠点ごとにページを作るべきですか?
A. 拠点数だけページを作ることが目的ではありません。拠点ごとに条件(温度帯、設備、対応商材、受託範囲)が違い、その違いを書けるのであれば、拠点単位でページを持つ意味があります。逆に、地名だけを差し替えた同じ内容のページが並ぶと、荷主にとっても判断材料が増えず、サイト内での役割も重複します。まず既存の拠点ページに書ける情報を足すところから始め、必要に応じてページを分ける順序が現実的です。
Q. 問い合わせは来るのですが、対応できない条件ばかりです。
A. ページに書いてある条件と、受けている検索テーマがずれている可能性があります。まず、対応できなかった理由を分類してください。必要な温度帯がない、商材が対応外だった、希望エリアが違った、想定していた業務範囲と違った、といった傾向が見えると、ページに書き足す内容が決まります。特に、対応していない条件を明記すると、条件の合わない問い合わせが減ることがあります。件数を減らすことが目的ではなく、判断材料を先に出して、条件の合う荷主からの相談を増やすという考え方です。
Q. 稼働率が上がれば成功と考えてよいですか?
A. 稼働率だけでは判断できません。保管料は入るが荷役負荷が高すぎる案件、数か月で抜ける短期案件、作業スペースを圧迫する案件、既存荷主の波動対応余力を失う案件などは、埋まっても翌期に同じ課題を生むことがあります。契約・稼働のあとに、採算と継続性まで含めて確認してください。獲得した案件の条件を記録しておくと、次にどのページを強化すべきかの判断材料になります。
空き倉庫・空き坪の荷主獲得をご相談ください
ツリーズコンサルティングでは、物流会社・倉庫会社のWebサイトについて、埋めたい空きの条件整理、受けたい荷主像からの検索需要の整理、倉庫・拠点ページの設計と改善、営業・現場からの一次情報の引き出し、問い合わせ導線とフォームの設計を支援しています。
次のような段階からご相談いただけます。
- 空き坪はあるが、Webでどう見せればよいか分からない
- 拠点ページが住所と面積だけで、荷主が判断できる状態になっていない
- 空き情報を公開するかどうかを判断したい
- 拠点ページが複数あるが、内容がほとんど同じで役割を整理したい
- 検索流入はあるが、条件の合わない問い合わせが多い
- 営業と紹介で埋めているが、Web側の受け皿も作りたい
- 短期で埋めたい空きと、中長期の獲得基盤を切り分けたい