物流会社のホームページ改善|問い合わせにつながるサイトへの直し方

「ホームページを改善したい」と考えたとき、デザインの刷新、写真の差し替え、動画の追加、ページの増設、SEO記事の制作といった施策から検討が始まることがあります。

ただ、その前に確認したいことがあります。荷主がサイトを見て、自社を委託候補として検討できる状態になっているかです。

たとえば、冷凍食品を北海道で保管する先を探している担当者がサイトに来たとします。そこで、

  • 冷凍に対応しているか分からない
  • どの拠点で対応できるか分からない
  • 保管だけなのか、配送まで頼めるのか分からない
  • 最低ロットの目安が分からない
  • どこから相談すればいいか分からない

という状態であれば、デザインがどれだけ新しくても、その担当者は対応可否を判断できません。比較候補から外れる一因になる可能性があります。

この記事では、ホームページ改善を「見た目の刷新」ではなく、荷主の判断材料と導線の改善として整理します。

まず「問い合わせが少ない理由」を分解する

問い合わせが少ないとき、すぐにSEOやリニューアルへ進むと、原因と違う場所を直すことになります。

最初にやるのは、どこで止まっているのかの切り分けです。

分類状態主な症状直す場所
A. 流入不足・流入のミスマッチ人が来ていない、または獲得したい荷主が来ていない検索流入が少ない、指名検索しかない、想定と異なるクエリで流入している集客施策(SEO、広告など)、狙う検索テーマの見直し
B. 何の会社か分からない来ているが理解されない「総合物流」「最適な物流をご提案」など抽象的な表現が中心トップページ、サービス一覧
C. 対応可否を判断できない理解はされたが確認できない商材、地域、温度帯、設備、ロット、許認可、システム連携の記載がないサービスページ、拠点ページ
D. 信頼性を確認できない判断はできたが決めきれない拠点、設備、実績、事例、会社情報、品質・安全管理の情報が薄い事例、拠点、会社情報
E. 問い合わせしづらい依頼したいが進めないCTAが見つからない、フォームが長い、電話のみCTA、フォーム

この切り分けが重要なのは、問題によって直す場所がまったく違うためです。

Aが原因のサイトでフォームを改善しても、変化は起きにくくなります。逆に、Cが原因のサイトにSEO記事を追加しても、訪問者は増えるかもしれませんが、判断できない状態は変わりません。

自社で確認する方法:GA4で流入数を、Search Consoleで検索経由の表示回数とクリック数を見ます。流入自体が少なければ、まずAの流入不足を確認します。一方、流入がある場合も、検索クエリやランディングページを見て、獲得したい荷主が来ているかを確認します。そのうえで、B〜Eのどこに問題があるかを見ます。どのページに人が来て、どこで離脱しているかまで見ると、絞り込みやすくなります。

集客チャネル全体の考え方は、物流会社のWeb集客で扱っています。この記事はB〜Eの改善が中心です。

トップページで「何を頼める会社か」が分かるか

トップページの最上部を見たとき、次のことが読み取れるかを確認します。

  • 何を提供している会社か
  • どんな企業向けか
  • どの地域で対応しているか
  • どういう物流課題に対応するか
  • 主要サービスへの入口はどこか
  • 相談したいときにどこを押すか

例えば、次のような表現だけでは、対応内容が伝わりにくい場合があります。

具体性が伝わりにくい例

  • 「物流の未来を創造する」
  • 「最適なロジスティクスをご提案します」
  • 「お客様に寄り添った物流サービス」

これらは企業姿勢としては正しくても、荷主が対応可否を判断する材料にはなりません。同じ言葉が他社のサイトにも並んでいるため、差も分かりません。

判断材料になる例

  • 「冷凍・冷蔵保管から店舗配送まで対応」
  • 「関東3拠点で食品物流を支援」
  • 「EC物流・発送代行、小ロットから相談可能」

違いは、対応業務・商材・地域・条件のいずれかが含まれている点です。

ただし、実際に対応できる内容だけを書いてください。実際には対応できない内容まで広く見せると、対応できない案件の問い合わせにつながる可能性があります。

企業理念やビジョンを載せてはいけないという話ではありません。理念と、対応内容の説明は、どちらも必要です。順序と場所の問題として考えてください。

サービスの並べ方が「社内の組織構造」になっていないか

サイトのナビゲーションやサービス一覧が、社内の事業部構成をそのまま反映していることがあります。

たとえば、社内では次のように分かれているとします。

  • ロジスティクス事業部
  • 物流ソリューション部
  • 第1倉庫事業部

一方、荷主が探すときに使う言葉は、次のようなものになることがあります。

  • 冷凍保管
  • 食品物流
  • EC発送代行
  • 流通加工
  • 医薬品物流
  • 3PL

この2つが一致していないと、荷主は自分の課題に対応するページに辿り着けません。

確認したいのは、荷主が自分の課題から目的のページへ辿れるかです。サイトを初めて見る人の立場で、「冷凍保管を頼みたい」と思ってナビゲーションを見たときに、どこを押せばいいか迷わないかを確かめてください。

ただし、すべてを荷主側の言葉に変えるべきだとは限りません。企業として事業区分を明示する必要がある場合もありますし、既存顧客が事業部名で探すこともあります。

現実的には、次のような両立の仕方があります。

  • グローバルナビゲーションは荷主が探す切り口(サービス・商材・拠点)にする
  • 事業部単位の説明は会社情報や事業紹介のページに置く
  • サービス一覧ページで、両方の分類から辿れるようにする

対応可否を判断する情報が「どこにあるか」

荷主が委託を判断するとき、確認したい項目は多岐にわたります。

サービス内容、取扱商材、対応地域、温度帯、設備、許認可、対応ロット、WMSやECシステムとの連携、流通加工の内容、配送の範囲、営業時間、BCPへの対応など。

ここで陥りやすいのが、すべてをトップページに詰め込もうとすることです。情報量が増えるほど、どの荷主にとっても読みにくいページになります。

考えるべきは「何を書くか」だけでなく、どこで答えるかです。

階層役割載せる情報の例
トップページ何の会社かを示し、該当ページへ送る主要サービス、対応地域の概要、入口
サービス一覧課題ごとの入口を並べるサービスの区分、簡単な説明
サービス詳細対応業務の中身を説明する業務範囲、商材、条件、システム、流れ
拠点ページ物理的な条件を示す所在地、面積、温度帯、設備、対応エリア
事例・FAQ判断の補強と細かい疑問への回答案件イメージ、条件、よくある質問

この分担が決まっていないと、同じ説明が複数ページに散らばり、更新もされなくなります。

自社で確認する方法:「冷凍対応の可否」「対応可能な最小ロット」「WMSの有無」など、荷主が確認しそうな項目を5つ挙げ、それぞれサイト内のどのページに書いてあるかを探してみてください。見つからない項目、あるいは複数ページに分散している項目が、改善の候補になります。

各サービスページに何を書くかは、物流会社のサービスページSEOで詳しく解説しています。

拠点ページを住所一覧で終わらせない

拠点ページが「所在地・電話番号・地図」だけになっているサイトは少なくありません。

しかし荷主にとって、拠点は保管条件そのものです。どこにあるかと同じくらい、何ができる倉庫なのかを知りたい場面があります。

拠点ページに載せられる可能性のある情報を挙げます。

分類項目
立地所在地、最寄りIC・港・空港、アクセス
規模倉庫面積、坪数、天井高
保管条件温度帯(常温・定温・冷蔵・冷凍)、保管方式
設備ラック、マテハン機器、バース数、検品スペース
対応取扱可能商材、対応サービス、対応エリア
資格倉庫業登録、必要な許認可
その他写真、対応可能な作業、稼働時間

すべてを載せる必要はありません。公開できない情報は無理に出さないでください。設備の詳細や取引条件が競合に把握されることを避けたい場合もあります。

空き状況の掲載についても、判断が分かれます。掲載すれば具体的な引き合いにつながる可能性がある一方で、更新されない情報はかえって信頼を損ないます。営業方針と更新体制を踏まえて決めてください。

空きスペースの見せ方と営業への活かし方は、空き倉庫・空き坪の荷主獲得で扱っています。

拠点ページは、地域名を含む検索との相性もあります。ただし、地域ページの設計には別の論点があるため、ここでは深入りしません。

導入事例を「社名一覧」で終わらせない

実績紹介が、取引先のロゴや社名の羅列だけになっているケースがあります。

有名企業との取引実績は信頼材料のひとつですが、荷主が本当に知りたいのは、自社と似た条件の案件を扱った経験があるかである場合があります。

化粧品を小ロットで扱いたい荷主にとって、大手飲料メーカーとの取引実績は、必ずしも自社の判断材料になりません。

事例に含められる情報を挙げます。

  • 荷主の業種
  • 取り扱った商材のカテゴリ
  • 委託前に抱えていた課題
  • 委託した業務の範囲
  • 使用した拠点
  • 実際の物流工程
  • 改善された点
  • 対応した制約条件(温度帯、納期、繁閑差など)

守秘義務がある場合は、次のような方法があります。

  • 社名を伏せて業種のみ記載する
  • 商材をカテゴリ単位にとどめる(「化粧品」「常温食品」など)
  • 数値をレンジで示す
  • 拠点名を地域名にとどめる
  • 特定につながる組み合わせを避ける

「実績100社」という数字より、具体的な案件イメージの方が、荷主にとって比較材料になり得ます。ただし、事例を増やせば問い合わせが増えると断定はできません。事例は判断材料のひとつであり、他の情報と合わせて機能するものです。

問い合わせ導線を「お問い合わせ」だけにしない

問い合わせボタンが「お問い合わせ」の一種類だけだと、荷主は何を書けばいいか分からず、手が止まることがあります。

物流の委託相談では、荷主側が伝えたい内容がある程度決まっています。

  • 取り扱う商材
  • 物量の目安
  • 保管条件
  • 温度帯
  • 入出荷の頻度
  • 希望する地域
  • 配送先の範囲
  • 現在抱えている課題
  • 委託を開始したい時期

ここで問題になるのが、営業に必要な情報量と、問い合わせのしやすさのバランスです。

すべてをフォームの必須項目にすれば営業は動きやすくなりますが、入力の負担が増えます。逆に名前とメールアドレスだけにすると、問い合わせは受けやすくなりますが、初回のやり取りで確認する項目が増えます。

どちらが正解と決まっているわけではありません。営業体制と、獲得したい案件の性質によって変わります。

ひとつの方法として、入口を相談内容ごとに分ける形があります。

  • 物流委託について相談する
  • 倉庫の空き状況について相談する
  • EC物流について相談する
  • 見積もりを依頼する

入口が分かれていると、荷主は自分の状況に近いものを選べます。詳細は商談時に確認する、という進め方も取れます。

フォームの項目数に決まった正解はありません。自社の営業が初回商談前に本当に必要としている項目は何かを、営業担当に確認して決めてください。

CTAをページの役割に合わせる

すべてのページに同じ「お問い合わせ」ボタンを置いている場合、検討段階の浅い読者には重く感じられることがあります。

ページの役割ごとに、次の行き先を変える考え方があります。

ページ想定される読者の状態適したCTAの例
情報記事情報収集中関連サービスを見る、導入事例を見る、資料をダウンロードする
サービスページ委託先を検討中対応可否を相談する、見積もりを依頼する
拠点ページ具体的な条件を確認中この拠点について相談する
事例ページ比較検討中似た条件で相談する

ただし、CTAを大量に配置すればよいわけではありません。選択肢が多すぎると、かえってどれを押せばいいか分からなくなります。

各ページで「この読者が次に取りたい行動は何か」を整理し、主要な次の行動が分かる状態にします。

スマートフォンで実際に触って確認する

「モバイル対応済み」という状態と、「スマートフォンで使いやすい」という状態は別です。

制作会社がレスポンシブ対応をしていても、実際に触ると問題が見つかることがあります。実機で次を確認してください。

  • 本文の文字が読みにくい大きさになっていないか
  • 表が画面からはみ出して、横スクロールしないと読めない状態になっていないか
  • 倉庫スペックの一覧表がスマートフォンで崩れていないか
  • CTAボタンが押しにくい位置・大きさになっていないか
  • 電話番号がタップで発信できるようになっているか
  • フォームの入力欄が小さすぎないか、選択肢が押しにくくないか
  • 固定ヘッダーが画面の多くを占有していないか
  • 画像が大きく、本文までスクロールが必要になっていないか

物流会社のサイトでは、倉庫スペックや料金表など、表形式の情報が多くなりがちです。この部分がスマートフォンで崩れていないかは、実機で確認する価値があります。

なお、表示速度についてはPageSpeed InsightsやSearch ConsoleのCore Web Vitalsレポートで確認できます。数値を確認する場合は、こうした公式のツールで測定した結果を基準にしてください。

SEOとサイト改善を別々に考えない

検索から見つけてもらうことと、来た人が判断できることは、切り離せません。

たとえば「冷凍倉庫 北海道」という検索で見つけてもらいたいとします。しかしサイトの状態が、

  • 冷凍対応について説明したページがない
  • 北海道拠点の情報が住所だけ
  • 受け皿になるのがトップページしかない

という状態であれば、記事を追加するだけでは解決しません。検索で表示されても、その後に見るページがないためです。

必要なのは、次のつながりです。

検索
 ↓
検索意図に合ったページ
 ↓
サービス内容の理解
 ↓
条件の確認(商材・温度帯・拠点・ロット)
 ↓
問い合わせ

SEOの施策とホームページ改善を別々のプロジェクトとして進めると、この流れが途切れます。どの検索テーマをどのページで受けるかを先に決めてから、そのページの中身を整える順序が効率的です。

検索テーマと受け皿となるURLの決め方は、物流会社のSEOキーワード・サイト構造設計で解説しています。

技術面は「障害になっていないか」を見る

技術的な項目は、専門的に踏み込むとキリがありません。ホームページ改善の段階では、ユーザーや検索エンジンのアクセスを妨げていないかという観点で確認すれば十分です。

項目確認内容
HTTPS常時SSL化されているか、警告が出ていないか
スマホ表示実機で崩れていないか
表示速度極端に遅いページがないか
404・リンク切れ主要な導線でエラーが出ていないか
title・H1ページ内容に沿って設定されているか。意図しない重複がないか
index設定公開すべきページが検索対象から外れていないか
フォーム送信が正常に完了し、通知が届いているか
GA4計測が動いているか
Search Console登録されているか、エラーが報告されていないか

このうちフォームの動作確認は最優先です。送信エラーや通知の設定漏れがあると、問い合わせ自体が届きません。他のどの改善よりも先に確認してください。

リニューアルすべきか、部分改善でよいか

「サイトが古いから作り直したい」という相談は多くあります。ただ、古いことと、作り直しが必要なことは同じではありません。

全面リニューアルを検討しやすいケース

  • CMSが古く、ページの追加や更新が困難
  • スマートフォン表示に大きな問題があり、部分修正では対応しきれない
  • 情報構造が現在の事業内容と合っていない
  • 新しいページを追加できない構造になっている
  • 複数の古いサイトに情報が分散している
  • サービス体系そのものが大きく変わった

部分改善で対応できる可能性があるケース

  • デザインは古いが、必要な情報を追加できる
  • サービスページの情報だけが不足している
  • CTAや問い合わせ導線だけが弱い
  • 一部の拠点ページだけ情報が足りない
  • 内部リンクが不足している
  • タイトルや見出しの修正で対応できる

判断の分かれ目は、必要な情報を今のサイトに追加できるかどうかです。追加できるなら、まず部分改善で試す選択肢があります。

リニューアルには、デザイン以外の作業も伴います。URLが変わる場合は、既存ページの評価を引き継ぐためのリダイレクト設定が必要です。計測の再設定、既存コンテンツの移行、公開後の確認も発生します。

「見た目を変えたい」という理由だけで全面刷新すると、これらの作業が抜けて、リニューアル後に検索流入が落ちることがあります。

リニューアルとSEOのどちらに費用をかけるかは、物流会社のSEO費用・料金も参考にしてください。

改善施策の優先順位をどう決めるか

改善したい点を洗い出すと、たいてい実行できる量を超えます。順番を決める必要があります。

判断軸は5つです。

  1. 荷主の判断を妨げているか(情報がなくて判断できない状態か)
  2. 獲得したい案件に関係するか(増やしたい案件の受け皿か)
  3. 検索流入にも影響するか(受け皿ページの有無に関わるか)
  4. 実装の工数はどれくらいか(文言修正か、テンプレート改修か)
  5. 社内で対応できるか(制作会社への依頼が必要か)

この軸で分けると、たとえば次のようになります。

優先度
問い合わせフォームが正常に動いていない、主要サービスの説明がない、獲得したい案件の受け皿ページがない
事例が不足している、FAQがない、拠点情報が住所だけ、内部リンクが弱い
装飾の統一、細かなデザイン調整、優先度の低いページの追加

ただし、この順位は固定ではありません。すでに事例が充実しているサイトなら事例の追加は低くなりますし、拠点の空き坪を埋めたい会社にとっては拠点ページが最優先になります。自社の状況で並べ替えてください。

重要度が高くても、実装に外部の制作会社への依頼が必要な施策は、すぐには着手できません。重要度と実装難易度、そして実施できる時期を合わせて考えると、現実的な計画になります。

実際の物流企業支援で、サイト全体を確認したうえで施策の優先順位と実施時期をどう判断したかは、物流会社のSEO支援事例にまとめています。

改善前に見ておきたいデータ

改善点を推測だけで決めると、優先順位を誤る可能性があります。可能な範囲で次を確認してください。

サイト側のデータ

  • GA4:流入数、流入経路、よく見られているページ、離脱の傾向
  • Search Console:検索クエリ、表示回数、クリック数、ランディングページ
  • フォームへの到達状況

営業側の情報

  • 問い合わせの件数
  • 問い合わせの内容(獲得したい案件と合っているか)
  • 商談で毎回聞かれる質問
  • 既存顧客がサイトのどの情報を見ているか

とくに「商談でよく聞かれる質問」は、サイトへ追加すべき情報を考える有力な材料になります。営業担当に確認すると、改善項目が具体的になります。

注意したいのは、GA4の数値だけでページの良し悪しを判断しないことです。離脱率が高いページでも、目的の情報を得て電話に切り替えている場合があります。数値と、実際のページの中身と、営業側の実感を合わせて判断してください。

物流会社ホームページ改善チェックリスト

自社サイトを確認する際に使えるリストです。Yes / Noで記入してください。

該当しない項目もあります。No の数で良し悪しを判定するものではありません。Noがついた項目のうち、獲得したい案件に関係するものから着手してください。

#カテゴリ確認項目
1トップページ最上部で、何を提供する会社か分かる
2トップページ対応地域またはエリアの範囲が分かる
3トップページ主要サービスへの入口がある
4トップページ相談・問い合わせへの入口がある
5サービスサービス一覧ページがある
6サービス各サービスの対応業務の範囲が書かれている
7サービス荷主が探す切り口(商材・条件)から辿れる
8商材・条件取扱可能な商材が分かる
9商材・条件温度帯(常温・定温・冷蔵・冷凍)が分かる
10商材・条件対応可能なロットの目安が分かる
11商材・条件流通加工の対応内容が分かる
12商材・条件WMSやECシステムとの連携可否が分かる
13商材・条件必要な許認可が記載されている
14拠点拠点ごとのページまたはセクションがある
15拠点面積・設備・温度帯など、住所以外の情報がある
16拠点拠点ごとの対応エリアが分かる
17事例導入事例が社名の羅列だけになっていない
18事例業種・商材・委託範囲が分かる事例がある
19FAQ商談で頻出する質問が掲載されている
20ナビゲーション社内用語ではなく、荷主が分かる言葉が使われている
21ナビゲーション主要ページへ迷わず到達できる
22CTAページの役割に応じたCTAが置かれている
23CTA相談内容を選べる入口がある
24フォーム送信が正常に完了し、通知が届く
25フォーム必須項目が営業上必要なものに絞られている
26スマホ実機で表が崩れず読める
27スマホ電話番号がタップで発信できる
28SEO獲得したい案件に対応する受け皿ページがある
29SEO各ページのtitleとH1がページ内容に沿って設定されている
30計測GA4とSearch Consoleが設定され、稼働している

よくある失敗

デザインだけを新しくする

デザインだけを変えても、荷主が必要とする情報が不足したままであれば、対応可否を判断しにくい状態は残ります。

とにかくページを増やす

ページごとの役割を決めずに増やすと、同じテーマのページが複数できます。更新の負荷も上がり、どのページも古い情報のまま残ります。

SEO記事だけを増やす

記事への流入は増えても、サービスページに判断材料がなければ、問い合わせにはつながりにくくなります。記事とサービスページは対で考える必要があります。

全サービスを1ページに詰め込む

情報は揃っていても、荷主が自分に関係する部分を探しにくくなります。特に扱う商材や条件が多い会社では、読み手が離脱しやすくなります。

社内用語でナビゲーションを作る

事業部名や社内の呼称でメニューを構成すると、初めて来た荷主は目的のページを見つけられません。

制作会社に事業情報を渡さないまま依頼する

制作会社は、渡された情報の範囲でサイトを作ります。増やしたい案件、獲得したい荷主、営業上の課題、対応できない条件といった情報が共有されていなければ、それらはサイトに反映されません。

これは制作会社の問題ではなく、発注側が何を伝えるかの問題です。デザインの要望だけでなく、事業の状況を共有してください。

支援会社や制作会社の選び方は、物流会社のSEO会社・コンサルの選び方で整理しています。

改善の進め方

実務的な順序をまとめます。

1. 増やしたい案件を決める

冷凍保管なのか、EC発送代行なのか、特定拠点の空きスペースなのか。ここが決まらないと、改善の優先順位が決まりません。

2. 現在のサイトを棚卸しする

どのページが何の役割を担っているかを一覧にします。役割が重複しているページ、役割が決まっていないページが見えてきます。

3. 荷主が必要とする情報を確認する

営業担当に「商談で毎回聞かれること」を聞き出し、サイトに書かれているかを照合します。

4. どこで止まっているかを切り分ける

流入の問題か、理解の問題か、判断材料の問題か、導線の問題か。この記事の冒頭で挙げた5分類で整理します。

5. 優先順位を決める

荷主の判断を妨げている項目、獲得したい案件に関わる項目から着手します。実装難易度と実施時期も合わせて振り分けます。

6. 実装する

社内で対応できるもの、制作会社へまとめて依頼するもの、次回のリニューアル時に行うものに分けて進めます。

7. 問い合わせの内容まで確認する

件数だけでなく、問い合わせの中身が獲得したい案件と合っているかを確認します。件数が増えても、対応できない案件ばかりであれば、サイトの説明を調整する必要があります。

まとめ

この記事の要点です。

#押さえておきたいこと
1ホームページ改善は、見た目の刷新ではなく判断材料と導線の改善
2問い合わせが少ない理由を、流入・理解・判断・信頼・導線に分解する
3荷主が対応可否を判断できる情報が、どのページにあるかを決める
4拠点ページは住所以外の情報で判断材料になる
5事例は社名一覧ではなく、条件が分かる形にする
6フォームは、営業に必要な情報と入力負担のバランスで考える
7古い=リニューアル必須ではない。情報を追加できるかで判断する
8優先順位は、重要度・実装難易度・実施時期を合わせて決める

まず着手するなら、フォームが正常に動いているかの確認と、営業担当への「商談で毎回聞かれること」のヒアリングです。どちらも費用をかけずにでき、改善項目が具体的になります。

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ツリーズコンサルティングでは、物流・倉庫・3PL領域について、荷主側の検索キーワード500件と物流会社側の集客キーワード20件を収集し、代表的な検索結果、実在する物流会社のサービスページ、業界ページ、比較・選定コンテンツを確認したうえで、253の検索テーマと46のページ母型に整理しています。

この整理をもとに、検索からサービスページ、問い合わせ、商談までの導線を設計しています。

次のようなご相談にも対応しています。

  • 全面リニューアルが必要か、部分改善で足りるか判断したい
  • サイト改善とSEOのどちらを先に進めるべきか整理したい
  • 物流サービスをどうページに分けるべきか相談したい
  • 制作会社に何を依頼すればよいか整理したい

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