「ブログは更新しているのに問い合わせが増えない」
「ホームページにお金をかけたのに仕事につながらない」
…外壁塗装会社のサイト運営で、よくある悩みです。
そこでSEOを、と考え、すぐ思いつくのがブログ執筆や、「外壁塗装 + (地域名)」というキーワードでの順位対策。でもこれだけでは、アクセスは増えても問合せ獲得にはつながりません。
問合せを獲得するには、施工事例、費用、工事の流れといった、お客様の「受け皿」になるページが必要なのです。
この記事では、外壁塗装会社のホームページで、ブログより先に見直したい7つのポイントを紹介します。
外壁塗装SEOは、ブログの前に「受け皿ページ」を直そう!
SEOは、検索順位を上げるだけのものではありません。検索からホームページへ「人を連れてくる」ことに加え、来てくれた人に必要な情報を伝え、「問い合わせや見積につなげる」ところまでが、SEOです。
主に「検索から人を連れてくる」役割を持つのがブログ記事ですが、一方、「問い合わせや見積につなげる」には、お客様が問い合わせをしたくなるような、施工事例、費用、対応地域、工事の流れ、保証、会社紹介、問い合わせフォームといった「受け皿ページ」が必要になってきます。
たとえば「外壁塗装の塗り替え時期」という記事を読んで、「そろそろ、うちも塗装したほうがよさそうだ」と感じたお客様は、次にこう考えます。
- 自分の地域でも工事しているか
- 同じような家の施工実績があるか
- 費用はいくらくらいか
- どんな人が工事に来るのか
- 近所への対応はしてくれるのか
その答えがホームページの中に見つからなければ、別の会社を探し始めます。つまり、ブログで人を集めることができても、その先でお客様を逃してしまうのです。
ホームページの改善は、次の順番で進めると分かりやすいでしょう。
- 施工事例や費用など、問い合わせ前に見られるページを直す
- ページ同士を分かりやすくつなぐ
- 電話や見積もりのボタンを押しやすくする
- その後でブログやFAQを増やす
「毎月何本ブログを書くか」を決める前に、まずは受け皿が整っているかを確認してみてください。
1.施工事例が「写真を載せただけ」になっている
外壁塗装会社のホームページで、特に大切なのが施工事例です。
あなたのサイトに来たお客様は、ただ写真を眺めているだけではなく、「この会社なら、うちの家もきちんと直してくれそうか」を判断しています。
しかし、「施工前・後の写真」だけ、「きれいになりました!という一言」だけ、「使用した塗料名」だけ、の施工事例ページだと、あなたの会社の腕や考え方は、お客様に伝わりません。
施工事例ページは、完成写真の作品集ではなく、営業担当に代わってあなたの会社の仕事内容を説明してくれるページなのです。
まず「3つの情報」を追加しよう
理想を言えば、地域、築年数、劣化症状、相談内容、提案した工事、塗料、費用、工期、施工中の写真などを掲載したいところです。ただし、最初からすべてをそろえる必要はありません。
- どんな問題があったか
- なぜその工事を提案したか
- 工事をしてどう変わったか
まずは、この3つを加えるだけでも施工事例の伝わり方は大きく変わります。たとえば「シリコン塗料を使用しました」だけではなく、「南側の色あせが進んでいたため、耐候性を重視してこの塗料を提案しました」と書きます。
この一文があるだけで、お客様は「家の状態を見たうえで提案してくれる会社なんだな」と感じます。何をしたかより、なぜそうしたかが信頼につながるのです。
事例1件ごとに詳しいページを作ろう
施工事例は一覧に写真を並べるだけでなく、1件ごとに詳しいページを作るのがおすすめです。詳しいページがあれば、地域ページ、費用ページ、ブログ記事からも紹介できます。
「横浜市も対応しています」と書くだけより、横浜市内の施工事例を実際に見せたほうが、ずっと信じてもらいやすくなります。
2.地域ページが、地名を変えただけになっている
外壁塗装会社では、「外壁塗装+市区町村名」で検索されることを考えて、地域別のページを作ることがあります。
地域ページを作ること自体は、悪い施策ではありません。しかし問題は、「○○市で外壁塗装なら当社へ」といった文章の、地名部分だけを差し替え、他の中身がほぼ同じページを量産してしまうケースです。
これでは、お客様から見ると「この地域についての特別な内容が書かれたページ」という感じがしなくなってしまいます。
Googleも、地域名だけを変えた似たページを大量に作り、同じ場所へ誘導する方法を問題視しています。
地域ページには、その地域の実績を入れよう
地域ページを作るなら、その地域で行った施工事例、よく対応している町名、その地域で多い相談、駐車や近隣対応で気をつけていることなどを入れます。すべてを載せなくても、まずは施工事例があるだけで説得力はかなり変わります。
反対に、施工事例も相談実績もない地域なら、無理に1ページ作らなくても構いません。対応エリアの一覧にまとめ、実績が増えてから詳しい地域ページを作る方法もあります。
施工事例とセットで考えよう
たとえば「川崎市の外壁塗装」というページを作ったら、川崎市多摩区や高津区の施工事例、費用ページ、無料見積もりフォームへつなぎます。
地域ページを作る目的は、「この地域で本当に仕事をしている会社なんだ」と伝えることです。ただ地域名のテキストをページに入れるだけでは、「そこで本当に仕事をしている感じ」は出てきません。
3.費用がまったく書かれていない
外壁塗装の費用は、建物の大きさ、傷み具合、塗料、足場、補修する場所によって変わります。現地を見なければ正確な見積もりを出せないのは当然で、お客様もそのことはある程度理解しています。
それでも、ホームページに金額がまったく書かれていないと、「相談したら高い工事をすすめられないか」「自分の予算で頼める会社なのか」と不安になります。その不安のために、問い合わせボタンを押せない人もいます。
正確な金額を断言する必要はない
費用ページでは、30坪・40坪など家の大きさごとの目安、塗料ごとの価格帯、屋根も一緒に塗る場合の考え方、追加料金が出やすいケースなどを説明します。
大切なのは、安さをアピールすることではありません。「何によって金額が変わるのか」を分かりやすく伝えることです。金額の仕組みが分かれば、お客様は見積もりを頼みやすくなります。
実際の施工費用を見せよう
「約30坪・シリコン塗料・総額○万円台」といった実際の施工事例があれば、お客様は自宅のケースと比べられます。費用ページから施工事例へ、施工事例から費用ページへ行けるようにしておくと、より分かりやすくなります。
4.工事の流れや保証の中身が分からない
外壁塗装を何度も経験しているお客様は、それほど多くありません。会社側には当たり前のことでも、お客様には分からないことばかりです。
- 相談したら、すぐ契約を求められないか
- 現地調査では何をするのか
- 工事は何日かかるのか
- 洗濯物や車はどうすればよいか
- 近所へのあいさつは誰がするのか
- 工事後に問題が出たら対応してもらえるのか
こうした不安を減らすのが、「工事の流れ」や「保証」のページです。
自社の実際の対応を書こう
「問い合わせ→現地調査→見積もり→契約→工事→完了」と書くだけでは、ほかの会社との違いは伝わりません。現地調査にかかる時間、誰が訪問するか、診断書を渡すか、見積もりは何日後に出るかまで書くと安心してもらえます。
また、「その場で契約を求めません」「工事前に当社が近隣へごあいさつします」といった、自社では普通に行っている対応も、お客様にとっては大きな安心材料です。
保証は年数より中身を伝えよう
「最長10年保証」と書くだけでは、何が保証されるのか分かりません。保証の対象、期間、施工保証とメーカー保証の違い、対象外になるケース、問題が出たときの連絡方法まで説明します。
保証は長さだけでなく、内容が分かりやすいことが大切です。
5.電話や見積もりのボタンが見つけにくい
「問い合わせたい」と思ってくれたのに、ボタンが見つからない。これは非常にもったいない状態です。特にスマートフォンでは、電話番号を押せない、ボタンがページの一番下にしかない、フォームの項目が多すぎるといった問題が起こりがちです。
お客様は、こちらが思うほど根気強くボタンを探してくれません。少し分かりにくいだけで、「また今度でいいか」とページを閉じてしまいます。
お客様に合わせて選択肢を用意しよう
ホームページを見る人が、全員すぐに現地調査を頼みたいわけではありません。「今すぐ電話したい」「LINEで写真を送りたい」「まずは費用を知りたい」など、希望する行動は人によって違います。
- 電話で相談する
- 無料見積もりを依頼する
- LINEで相談する
- 写真を送って相談する
- 施工事例をもっと見る
施工事例の最後なら「この事例に近い工事について相談する」、費用ページなら「自宅の場合の費用を確認する」と表示すると、次に何をすればよいか分かりやすくなります。
フォームで聞きすぎない
最初から築年数、坪数、予算、塗料、希望時期まで必須にすると、入力が面倒になります。まずは名前、連絡先、地域、相談内容、希望する連絡方法くらいでも十分です。
問い合わせてもらう前から、お客様に宿題をたくさん出さないことが大切です。
6.Googleビジネスプロフィールとホームページが別々になっている
外壁塗装会社を探す人は、通常の検索結果だけでなく、Googleマップも見ています。口コミや写真を確認してから、ホームページへ移動する人も多いでしょう。
ところが、Googleマップには施工写真があるのにサイトには詳しい事例がない、営業時間や電話番号が違う、口コミで褒められている長所がサイトに書かれていない、といったケースがあります。
せっかく口コミを見て興味を持ってもらっても、ホームページで迷わせてしまえば問い合わせにつながりません。
Googleマップから来た人が見たいものとは?
Googleビジネスプロフィールから来た人は、自分の地域に来てもらえるか、どんな工事が得意か、施工事例や費用があるか、どうやって相談するかを確認します。
トップページから、対応地域、施工事例、費用、会社紹介、問い合わせへすぐ進めるようにしておきましょう。Googleマップに載せた施工写真と、ホームページの詳しい施工事例をつなげるのも効果的です。
まずは基本情報をそろえよう
会社名、住所、電話番号、営業時間、定休日、対応地域、サービス内容、ホームページURLは、サイトとGoogleビジネスプロフィールでそろえます。情報を変更したときは、片方だけ直して終わらせないようにします。
7.ブログやFAQを増やすのは「その後」
ここまで読むと、「ブログはやらなくてもいいのか」と思うかもしれません。もちろん、ブログやFAQも検索から人を集め、お客様の不安を減らすために役立ちます。
ただし、重要なのは記事の本数だけではありません。記事を読んだ人を、次にどのページへ案内するかが大切です。
問い合わせに近いテーマから書こう
外壁塗装会社なら、塗り替え時期、塗料の違い、費用が変わる理由、見積書の見方、雨の日の工事、訪問営業への注意点などが記事のテーマになります。
塗料の記事を書いたら、その塗料を使った施工事例や費用ページへつなぎます。記事を読んで終わりにせず、次のページへ進んでもらうことが大切です。
FAQは、実際に聞かれた質問を使おう
難しいキーワード調査をしなくても、普段お客様から聞かれている質問を書き出せば、役に立つFAQを作れます。
- 相見積もりでも大丈夫ですか
- 見積もり後に断っても大丈夫ですか
- 留守でも工事できますか
- 車は移動する必要がありますか
- 近所へのあいさつはしてもらえますか
実際の営業や現場で出た質問は、そのまま良いホームページの材料になります。
全部を一度に直せない場合の優先順位は?
ここまで読んで、「直すところが多すぎる」と感じたかもしれません。全部を一度に直す必要はありません。まずは問い合わせに近いところから手をつけましょう。
優先度1:すでに来ているお客様を逃さない
- 問い合わせボタン
- 施工事例
- 費用ページ
- 工事の流れ・保証
優先度2:地域での実績を分かりやすくする
- 対応エリア
- 地域ページ
- 地域ごとの施工事例
- Googleビジネスプロフィール
優先度3:ブログやFAQで入口を増やす
- ブログ
- FAQ
- 解説動画
この順番で進めれば、今あるアクセスを無駄にせず、ブログから来た人を施工事例や費用ページへ案内しやすくなります。
まとめ:外壁塗装SEOは「安心して問い合わせできるか」が最重要
外壁塗装会社のSEOでは、「ブログを何本書くか」が先に話題になりがちです。しかし、お客様が本当に知りたいのは、難しいSEOの話ではありません。
- この会社に任せて大丈夫か
- 自分の家と似た工事をしたことがあるか
- 費用はいくらくらいか
- どのように工事が進むのか
- 困ったときに対応してくれるか
こうした疑問にホームページが答えられれば、お客様は問い合わせやすくなります。
- 施工事例に、工事の理由や費用まで書かれているか
- 地域ページが地名を変えただけになっていないか
- 費用の目安が分かるか
- 工事の流れや保証の中身が分かるか
- 電話や見積もりのボタンをすぐ見つけられるか
- Googleビジネスプロフィールと情報がそろっているか
- ブログから施工事例や費用ページへ進めるか
ブログを増やすこと自体は大切です。ただし、その前に費用、工事の流れ、施工事例、会社紹介、問い合わせ導線を整えておけば、記事から来たお客様を次の行動へ案内しやすくなります。
全部を一度に直す必要はありません。まずは今あるページを見ながら、お客様が問い合わせる前に不安を感じそうな場所から、ひとつずつ改善していくのがおすすめです。